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  • 制作記

2025.01.27

「新居浜にデザインは不要」と言われたデザイナーの話

新居浜でデザインの仕事を続けてきました。
この仕事に誇りをもっています。



独立して約5年。
市内の、とある経営者が集まる会合で
参加されていた方々が口々にこう言うのです。
「新居浜に、デザインは要らないよ」


皆さんなんだか
何かを諦めるような、どこか寂しそうな反応をされるのでした。



そうでしょうか。
果たして、本当に要らないのでしょうか。



たくさんのお客様と接してきて
皆さん仰ることの根っこが共通しています。
それは、誰かの心に届くものをつくりたいということ。


「誰かの心に残るパッケージを作りたい」
「捨てられない、印象に残るものにしたい」
といったように。



今、世の中に物が溢れています。
そのどれもが高品質なものであることが前提で、
消費者は何を見てモノを選ぶのでしょうか。
もし自分なら?何を基準に選びますか。



デザイン=見た目を整えることではありません。
けれどやっぱり、見た目のことだってもちろん含まれます。
それは
見た目=内側の1番外側の部分であるから。
だから、内側のことも整理して(つまりブランディング=事業やブランドを整理して)
でてきた最適解の1つがつまり
見た目のことだと思うのです。
誤解してほしくないのは
デザインすることは
上澄みだけを綺麗に見せるものでは決してないということです。



”デザイン”は設計することです。
お客様と、お客様を繋ぐ橋のような存在です。



私は新居浜を創造的な街にしたいという想いがあります。
新居浜で本当にデザインが不要であるとするなら、
この場所を基点にすることで生まれるものには
通常の何倍もの価値があるはずです。




デザインに何ができるのでしょうか。
地方と呼ばれるこの地で
デザインで何を広げられるのでしょうか。



その答えの一部を探ろうと
今、私は海外のデザインコンペに挑戦しています。
「めっちゃおもしろそう!」
「やってみよや!応援するよ!」と言ってくれたお客様、
何度もこだわって時間を使ってくださったカメラマンさん。
感謝してもしきれません。


(ご協力いただいた
株式会社大愛様、はがた農園様 ※五十音順に表記させていただきます。


カメラマンの安藤さん、
コピー商会のるいちゃん、
本当にありがとうございます。
まだコンペ結果はでていませんが、
皆さんのおかげで実現にむけて動くことができたのです。
私1人では不可能でした。)



コンペの結果ももちろん重要なのですが
「デザインは不要」と呼ばれるこの地から
”地元デザイナーが海の向こうのハイレベルデザインコンペに参加する。”
その事実の方に重きを置いています。



今はまだ小さなうねりかもしれません。
でももしかしたら、大きなうねりに繋がるかもしれません。


一歩目がなければ二歩目も始まらないという気持ちで
今日もまたデザインをしています。



(余談ですが、個人的に仮説をたて、実験していることがあり、
今私は事業としての住所を松山にしています。
この話はまた今度に。)


長文になりました。
お読みくださりありがとうございました。